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性欲ってなに?

そもそも性欲ってなんのこと?

性欲とは、性的な欲求を満たしたいという強い衝動のことで、人間の三大欲求『食欲・睡眠欲・性欲』のうちのひとつです。
自分ではコントロールすることがとても難しく、強すぎたり弱すぎたりしてしまうと私生活を脅かす悩みの種になってしまうこともあります。
性の悩みはとてもデリケートな問題です。
他人には相談しずらい内容なので、深く思い悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
まずは、「性欲」について知ることから初めてみてはいかがでしょうか?

性欲は本能的なもの?

性欲は、ひと昔前まで子孫を残すための「本能」という位置づけがされていました。
生殖能力が現れる思春期以降に現れる欲求で、生殖本能の表れである性欲は生殖相手としてふさわしいと判断した相手に対して抱くものという定義です。

ですが、最近は精神的な影響を大きく受ける欲求であるとされています。
精神的疲労が積み重なると、極端に性欲が低下してしまう事があります。
逆に、精神面の固執影響などを受けて性欲が日常生活を脅かすほど強くなってしまう事もあります。

後者の場合、単に欲求が強いだけではなく「SEX依存症」という病気が隠れているかもしれません。
タイガーウッズやハーヴェイ・ワインスタインの浮気やセクハラ行為が、実はSEX依存症の症状だったというニュースは日本でも大きな話題となりました。
性的犯罪者が実はSEX依存症患者だったというケースは珍しくないそうです。
SEX依存症も、精神的な影響が非常に大きく、専門的な治療が必要となります。

性欲が強い人と弱い人の差

性欲は精神的な影響が大きいとお話ししましたが、性欲が強い人と弱い人との具体的な差は一体何でしょうか。
性欲が「本能」だと定義されていたときは、生まれつきのものであるとされていましたが、現代の研究では幼少期からの環境が大きく影響しているとされています。
性欲の強さや、抱く対象なども幼少期の過ごし方で変わります。

幼少期には「口唇期」、「肛門期」、「エディプス期」、「潜伏期」、「性器期」の5つの性欲に関連する欲求が現れる期間があります。
これらが満たされない、または過剰に与えられると大人になったときに、フェチズムとして現れます。

中でも乳児の時期に出てくる口唇期の欲求はとても重要です。
生まれたての赤ちゃんが授乳を通して母親からの愛情を確認する時期です。
いくら泣いても答えてもらえず、この時期の欲求が満たされないと慢性的な愛情餓鬼状態に陥り、大人になっても性欲を感じづらくなってしまうのです。

また、欲求が過剰に満たされ続けると、大人になったときに口寂しさを強く感じるため、ヘビースモーカーやアルコール中毒になりやすいとされています。
タバコやアルコールは過剰摂取すると、性欲が減退されやすいです。
性欲が減退してしまった事にストレスを感じてしまうと、さらにこれらの嗜好品を摂取する量が増え、悪循環に陥りやすくなるので要注意です。

適度に性欲が強い人は、幼少期の5つの欲求が適度に満たされていることが多く、自分に自信を持っているので異性にモテやすいです。

性欲と自己顕示欲

性欲は自己顕示欲とも密接な関係があります。
自己顕示欲は『人から認められたい』『自分で定めた基準を満たせる存在でありたい』というようなもので、社会的な立場と直結していることが多いです。

この自己顕示欲が満たされている人は、性欲が強くなる傾向にあります。
特に男性の場合は、先日までワイドショーを賑わせていた「紀州のドン・ファン」のように自己顕示欲が満たされやすい立場の人が性欲が強くなりやすいと言われています。
また、自己顕示欲を満たしてくれるような相手に対してより強い性欲を抱きやすくなります。

逆に、性欲や弱い人は自己顕示欲が満たされていないことが多いです。
社会的地位や職場での立場・環境により自己顕示欲を満たすことが難しい場合、プライドが傷つき、性欲が著しく低下してしまう事があります。
このような場合は、性欲を取り戻す前に自己顕示欲を満たして、自信を取り戻してあげる必要があります。

男性ホルモンと性欲

よく男性ホルモンが多い人は性欲も強いと言われますが、これは間違いです。
正しくは『性欲が強い人は男性ホルモンが多い』のです。
性欲の強さは幼少期からの積み重ねや、自己顕示欲、ストレスの有無などに左右されます。
なので、性欲は男性ホルモンが強い人でも周りの環境からのアクション次第で変わります。
男性ホルモンが多いだけでは性欲は強くなりませんが、性欲が強いと男性ホルモンは増えやすくなるのです。

男性ホルモンとフェロモン

男性ホルモンは、性欲と関係が深く、分泌した本人に作用します。
男性ホルモンの主な作用としては、肉体的な健康や性器機能の維持に加え、意欲の向上・男性としての自信・判断力や決断力の向上など精神的にポジティブになる作用があります。

対してホルモンは、性欲と男性ホルモンが共に上昇したときに分泌され、身近な性的対象者に作用します。
性欲が強い状態が続くと、男性ホルモンの分泌が増え自分に自信が生まれやすくなり、異性を呼び寄せるフェロモンが分泌されるようになります。
そうなると、SEXの機会が自然と増え、性欲が持続するのでまた男性ホルモンが増えフェロモンが出るというように循環します。
世の「なぜかモテる」男性は、このルーティンに入れているのでしょう。

マスターベーションとSEX

性欲を満たすための行為として挙げられるのが、マスターベーションとSEXです。
マスターベーションで得られる快感とSEXで得られる快感は違う種類のものだということは知っていますか?
マスターベーションは、性的欲求をストレートに満たすのに最適な行為であり、ストレス解消やリラックス効果があるので、自分自身を労わるものです。

対してSEXは相手がいるものなので性的欲求だけではありません。
『愛おしい』『自分だけのものにしたい』という独占欲や所有欲・支配欲のようなものや、『求められたい』『愛されたい』というような認証欲求や自己顕示欲も同時に満たされます。
なので、SEXは肉体的な快感と精神的な快感によって性欲を満たすものと言えるでしょう。

両者は違う方向から性欲を満たしてくれるので、どちらもなくてはならない大切な行為です。

夫婦間の性欲

夫婦間の性欲は、様々な問題が生じやすいです。
男女では性欲がまるで違いますし、子供が生まれたり年齢を重ねたりすると性欲を感じにくくなってしまいがちです。
相手が居ることなので、とてもデリケートな問題ですね。
出産をすると奥さんは「母親」になります。
産後すぐから始まる育児は、男性が想像すりものよりも壮絶で過酷を極めます。
男性が上手にサポートできないと、夫婦喧嘩が増えてしまったり、奥さんがそっけなくなってしまう事も良くある事です。
そして奥さんがSEXに答えてくれくなると、男性としてのプライドが傷ついてしまって、性欲が感じられなくなってしまいます。

また、奥さんを家族としては愛していても、女性として見られなくなり、性欲を感じられなくなってしまう事もあります。
両者共にマスターベーションは出来るという場合、性欲はきちんとあるので夫婦間の問題を上手に解決できれば良い方向に向かう事が出来るでしょう。

マスターベーションする気も起きないという場合、ED(勃起不全)の可能性もあります。
EDは精神的な疾患が隠れていることも多いので、思い切って受診することをおすすめします。

まとめ

性欲とは単なる本能的な欲求ではありません。
様々な感情や体験・環境によって強さも質も変わっていきます。
ひとりの人として性欲と上手に付き合っていく事で、より充実した毎日を過ごすことが出来るでしょう。

投稿日:2018年11月1日 更新日: